返品されない写真の撮り方

雑談ブログ

from:スタッフ三浦

2年くらい前に、アクセサリーのデザインと製作をやっている友人と、一緒に飲む機会がありました。
その友人は自分でデザインして作ったリングやブレスレットなどを身に着けていて、カッコいいんですよね。
僕自身はあまり装飾品の類を使わない方なので、そのアクセサリー類について詳しくは分からないのですが、シンプル過ぎず派手過ぎず、うまいこと作ってあるなぁという風に思っていました。

残念すぎるカタログ

「今これだけの商品ラインナップがあってさ」
カッコいいアクセサリーをデザインする友人は、お酒で少し赤くなったそのカッコいい顔をこちらに向け、彼のカッコいい茶色い革のバッグから冊子を取り出しました。
さもカッコいい冊子なんだろうと思って手に取ってみると、意表を突かれました。

これがひとつもカッコよくない、どうにもダサいんですよ、、、ダサすぎる(酷い 笑)。

作っている品物はとてもいいのに、カタログの完成度が低いんです。
彼がお客さんと会う時に、いつも金属製の全商品サンプルを持ち歩くのも無理というもの。
なので、商品プレゼンをする時に、やっぱりカタログは重要なんですよね。
デザイン的にもいろいろ気になるところはありますが、当店ヤマトナデシコツアーで商品写真の撮影を担当している僕としては、気になるのはカタログに1商品ずつ載っている単品写真。
これがイマイチなんですよね。

写真が残念な理由

残念な理由は2つあります。
まず1点目は、ミックス光源であること。
天井の白熱灯カラーのオレンジ色の照明と、ライトスタンドの蛍光灯カラーの青白い光がミックスして、商品の色味がおかしなことになっています。

2点目は、形が歪んだ写真になってしまっていること。
手前側にある部分がモコっと膨らみ、奥にある部分が引っ込んだように見えます。
極端な遠近感が出てしまっている状態です。

この2点はすぐに改善できる部分なので、デザイナーのカッコいい彼にアドバイスしました。

1点目のミックス光源に関しては簡単で、複数の照明の色を同じものに揃えればいいですよね。
2点目の歪みを解消する方法は、これからお話しします。

歪みを解消するには

手づくりでオリジナル商品を作ってネットで販売している方は、商品作りに関してはプロフェッショナルですが、写真が残念なことって割とよくあることだと思います。
この歪みを解消する方法を知っておくと、ネット販売の時に商品の見栄えが良くなりますし、「写真と形が違う!」という返品やクレームを減らすことができますよ。

サンプルでご用意したのがこのロックグラス。
円筒形でまっすぐなグラスです。

一般的にコンパクトカメラなどでは、電源を入れた直後はレンズの状態がいちばん広角側(広範囲を写す状態)になっていることが多いです。
それで、そのまま商品を目いっぱい大きく写すために、ぐいっと被写体に近寄ってしまうんですよね。
カッコいい彼もそうやって撮ったと言っていました。
そしてダメな例としてサンプルのロックグラスを斜め上から思いっきり寄って撮ってみたのがこちら。

どうでしょうか、飲み口が広がった形のグラスに見えませんか?
これは極端な遠近感が出てしまって、写真が歪んでいるためです。
手前にある側が膨らんでしまっています。

じゃあどうするか。

カメラと商品との距離を空けて撮影してください。
カメラから見て商品が遠くになってしまった分、ズームで拡大します(望遠側)。
すると、歪みの少ない写真を撮ることができます。

どうでしょうか、これなら円筒形に見えますよね。
こうやって写真を撮って販売ページに載せれば、写真とイメージが違う!なんて言われることはぐっと減るかと思います。


↑同じグラスです。

左がぐっと寄って広角で撮ったもの、右が離れてズームで撮ったものです。
もちろん使ってるカメラも同じです。

ちょっとだけ注意点

こうやってズームを使うと歪みの少ない写真が撮れますが、広角の時よりも手ブレが出やすくなります。
昼間の屋外など十分に明るい場所で撮影するか、屋内であれば三脚を使うなど、ちょっと気を遣う部分が出てきます。
それから、光学ズームのないカメラ(スマホなどデジタルズームのみのもの)でこれをやると画質が荒くなるので注意です。

p.s.
ぐっとカメラを寄せて歪みのある写真を敢えて撮るのも、勢い感などが出ますから、イメージ写真などでは使えますよね。
ただ商品の形を伝える写真の場合はアウトだよね、、、なんて思いながらいつも撮影をしています。

コメント